2023年12月24日

     大文字山  11

1224日クリスマスイブに青春18きっぷを使っての京都トレイルで蹴上から大文字山へ。季節柄、体調不良者も多く出て心配しつつ、残りの元気なメンバー11名が参加。

1005分蹴上駅から出発。トレイルコースだけに歩きやすい道が続くと思いきや、時々手を使いながら登るようなゴツゴツした急なところもありの楽しいコースだった。朝方は寒かったが風もほとんどなく歩き出すと暑くなり衣類を調節しながら登る。2時間弱で大文字山山頂へ。地元の方らしき団体や家族連れでにぎわっていた。京都市内で手軽に登れる山なのかな? 弥勒山のような。ゆっくり休憩の後、大文字の火床を見た。近くではどこがどうなって、あの「大」の字になるのかわからない。それだけスケールが大きいんだと実感しつつ下山。

 銀閣寺までの道では雨でえぐられたようなところは滑りやすく注意が必要だった。1325分下山後、いったん解散。リーダーの発案で希望者は湯豆腐と鰊丼に舌鼓を打った。うまい! 穴場的なお店でまた来たいと思った。食事をしないメンバーは銀閣寺周辺のお寺を散策。15時過ぎに蹴上駅に集合して、18時には春日井に戻る充実した山行だった。   (山)

 

 2023年12月17日

   六甲山縦走(西コース)  6

 令和6年3月10日に兵庫県勤労者山岳連盟主催の六甲山縦走に参加する為のトレイニングの一環の山行です。

 全山縦走の概要は須磨浦公園から宝塚の45km、上り下り共に3,000mを超え、制限時間は16時間で平均時速2.8km/hrが求められますが、天候が良ければ鍋蓋山と摩耶山の掬星台からの展望は自然と人工物の調和が鳥瞰でき人間の凄さと自信と誇りを感じさせます。

 10月の武奈ヶ岳、11月の各務原トレイル、今回の西コースと来年1月の東コースなどで疑似体験して体力とペース配分などを確認し、誰でもが不安ですがトレーニングで完走を目指します。 

 今回の西コースは12月17日に女性3名と男性3名で実施し、須磨浦公園から7つほどの峰を越え市ケ原までの21km、上り下り共に1,600mを超えです。

 須磨浦公園のスタート地点に8時10分ごろ着き、YAMAPのグループ位置確認アプリを起動させ8時20分に出発しました。これは便利です。お互いの位置がルート上で確認できます。

 天候は晴れ気温は2℃、風速は5~6m以上あり登りの時も終日寒さを感じ休息すると体温が奪われ低体温症を予感させられマグロのように歩き続けるには好日でもありました。そんな中でも短パンの男性がいて驚きと逞しさ羨ましい気持ちで必死に追随しましたが鍋蓋山頂上で引き離されました。

 特に後半の菊水山と鍋蓋山の登りは体力が奪われ東コースに続く摩耶山の登りに心が砕かれる思いがしました。救われるのは各山頂からの展望です、最初の旗振山からは瀬戸内海と淡路島を跨ぐ明石海峡大橋、菊水山と鍋蓋山からは神戸港から大阪湾を超え紀伊半島の加太あたりまで、山並みは生駒山から金剛山までと大阪城とビル群まで天下を手中に収めた爽快な気分です。 

 西コースの最終地点の市ケ原に到着した時はホッとしつつ、本番では後半の東コースの始まりと思うと複雑な気持ちで新神戸駅に下山しました。下山時刻は16時40分で下山報告時間ギリギリとなりました、1時間30分の休憩が課題です。

 新神戸駅で熱々のうどんを汁まで完食し帰路につきましたが関ケ原付近でまさかの吹雪で路面が白くなる程でしたが安全運転で全員無事に帰りました。

 来年も同じ企画があると思います、コースは全縦走と西・東コースの3コースがあり誰でも参加可能で本番のサポート体制も確りしているので挑戦してみては如何ですか。 (和)

 

 2023年12月9~10日

     忘年山行 鉄砲木の頭 石割山~大平山 21

 毎年楽しみにしている忘年山行。ここ数年一泊で富士山の眺望が良い山域に来ている。今年は山中湖のほとりに宿をとって周辺の山に登った。

12/9 (土)1日目

 1日目は全員で鉄砲木の頭(明神山)に登った。

11:00「山中湖交流プラザきらら」から20分余り歩くとパノラマ台に出た。目の前には、山中湖を抱いた大きな富士山。須走ルートだろうか登山道まではっきり見える。山中湖には船が浮かんでいる。空には雲一つない。写真を撮る頭の上には桜の枝が張り出している。春ならここに桜の花が加わるのかと想像すると、完璧すぎる「ザ・富士山」の構図だ!! 

 パノラマ台からは背丈よりも高い枯れすすきの中、少し急になった道を登る。すすきのなかに幾筋も道ができていて、選んで歩く人もいた。

 12:10に着いた山頂は、こんもりした丘のよう。昼食後、富士山の前でポーズをとったり、ジャンプをしたり、しばし写真タイム。下山は滑りやすい土の道を気を付けて歩いた。

 20分ほどで下山。翌日登った石割山から見ると鉄砲木の頭は全山薄茶のなだらかな丘で、富士山を眺める展望台のような山だと思った。 

 1日目は軽い山歩きだったので、下山後のフリータイムでは、体力を持て余した元気な会員たちが山中湖一周サイクリングを楽しんだ。  (杉)

 

12/10() 2日目 石割山~平尾山~大平山

 大いに笑って楽しんだ昨日の宴の余韻に浸りながら、宿泊地の東照館から歩いて20分ほどの石割山ハイキングコース入り口を8時40分に出発。赤い鳥居をくぐると、いきなり403段の石段。「きつい」と言いながら、手すりにつかまって何とか石割神社に到着。願掛けのために、ご神体の岩と社の周りを3周回る。下りは登山道の道が雨のために削られて土がむき出しになっている。段差もあって危険。滑って転ばないように、慎重に歩く。樹木の隙間から見える富士山の姿はどこから見ても雄大である。 

 平尾山は、富士山だけでなく、昨日登った鉄砲木の頭やこれから行く大平山が見える絶景ポイントである。そこで、コンパスを使っての地図読みの実技練習をした。仲間の一人から丁寧な指導を受け、すっかり忘れていた地図読みの記憶がわずかながら蘇えることができた。その後は登り下りを繰り返して大平山に着いた。富士山と山中湖が見える大平山も絶景スポットである。昼食後は下って長池引水公園へと向かった。

今日は、平尾山から下山するショートコースに参加した4名もいたが、予定通りに元気に歩くことができた。2日間汗ばむような快晴の天気で、飽きることなく富士山を眺め、山中湖を眺め、私たちにとっては素晴らしい、記憶に残る山行になった。  (堀)

 

 2023年12月03日

     定光寺~山星山~東谷山  10

 定光寺駅ではトンネル跡地へと向かう家族連れなどの人でにぎわっていた。その人並みとは反対に、まずは玉野園地へ。そこでもみじを見て猫と対面し、小休憩。そして定光寺へと向かった。定光寺下の駐車場はほぼ満杯。階段を上る人だけでなく、上の駐車場に止める人もあった。近くの高台では、ニュータウンから名古屋方面まで見える景観と、周辺の山の紅(黄)葉の景色を楽しむことができる人気のスポットである。

 宮刈峠から山星山、高根山、森林交流館へと、晩秋や紅葉を惜しむような気持ちで落ち葉をふみながら、ゆっくりと歩くことができた。森林交流館で昼食を食べ、東谷山へ向かった。瀬戸方面からの階段は熊野古道のように石畳には苔が生えていて、どれぐらい月日がたっているか想像できなかったが、予想以上に階段の登りをしんどく感じた。東谷山の古墳群の一部を見て、フルーツパークでの買い物もして、満足できる山行になった。近くて色々楽しめる山のルートである。   (堀)

 

 2023年11月26日

    鳳来寺山  1

天気も気温もよし、後は紅葉の出来で今回の山行のタイミングがベストかわかる。紅葉のハイシーズンを考え、予定時刻より早く自宅を出る。東名高速・新東名を経由して新城ICで高速を降り、国道・県道を走る。15分程で目的地に到着し、駐車料金を(1,000)払う。(500円から値上げだ)早く着いたのでベストポジションを確保し、身支度をしてスタートする。階段下まで歩いて上を見上げると階段が迫って来る。階段から登るのは15年ぶり、山頂は連盟の山行で逃したのでこちらも15年ぶりだ。登り始めはゆっくりとスタートする。

「ぶっぽーそう」の鳴き声は聞こえないけど「ほら貝」の音色が歓迎してくれる。1段2段・・・と数えながら登っていくが、途中で飛んで後は何段かわからなくなった。途中の仁王門を過ぎると傾斜がきつくなる。樹齢800年の傘杉にあい生命に感動する。傘杉以外にも道中至る所に○○院跡が多数ある。ほぼ階段を上がりきった所にあるが理由が解らない。そして、やっと、鳳来寺本堂に到着する。階段数は1316段、参考の1425段から約100段少ないが、近くの階段を足せば1425段になるのかな?

本堂からは山道になり、いよいよ山登りに以降する。急登を登り、奥の院・鳳来寺山山頂に至り、最高到達点の瑠璃山まで登る。登れば後は下るのみ。ただ、道は岩場のとんでもないもので、今回の山行ルートは自分にはベストな選択だと自身を納得させる。次の目的地「天狗岩」まで進む、「天狗岩」の名前の由来である「天狗」に似ている岩は自然の驚異に負け、高い鼻が低くなったようである。次は、「鷹打ち場」へ。名前の由来はその名の通り将軍が鷹狩りをした場所で、空中に突き出たような岩場からの眺めはスリル満点である。少し戻り、東照宮に向かう。東照宮は日本には3つ有りますが、その1つがここです。日光東照宮にはとてもかないませんが、東照宮は東照宮です。沢山の方が参拝をしてみえました。金ぴかな鎧兜(家康公所用)を写真に収めました。

本堂で昼休みを取り、階段を慎重に降りる。駐車場に着き山行を終える。本日の所感「紅葉が綺麗」「階段はキツイ」「階段は苦行」「階段は人生そのもの」でも、楽しかった。来年も頑張ろう!  (T)

 

 2023年11月19日

   熊野古道 便石山コース  

 三重県尾鷲市の便石山へ行ってきました。

 天気に恵まれて象の背から見た絶景に感動しました。 

 今回の定例山行は天狗倉山と便石山の選択で、象の背に行きたくて便石山に参加しました。

 種まき権兵衛の里からキャンプ場経由して入山。便石山の登山道はとても整備されていて、階段、階段、階段の登山道でした。

 便石山山頂は眺望はなく、少し先にある象の背へ行ったら一気に景色が広がり、象の背と呼ばれる大岩に立つと快晴の空、青い尾鷲湾、尾鷲市街地、そして正面に天狗倉山で最高の眺めでした。

 下山は馬越峠経由で馬越公園へ。下山道は熊野古道の石畳で歴史を感じながら歩きました。

 尾鷲神社で天狗倉山チームと合流し、おさかな市場で買い物し帰路に着きました。 

 CLさんとSLさんの下見とサポート、貸切バスの運転手さんのおかげで、とても楽しい山行でした。  ()

 

 2023年11月19日

   熊野古道 天狗倉山コース  10名+2名

熊野古道に行って来ました。今回は2通りのコースで歩きます。朝6:00出発し2回の休憩を挟み便石山コースの7名を先に下ろし、私を含め12名の天狗倉山コースの登り口にバスを進め、山行をスタートする。いきなり石畳の登り。熊野古道感を存分に感じながら、ゆるりゆるりと登り始める。結局この石畳は中間の馬越峠まで続く。天気は快晴で気持ちがいい。ここで、熊野古道をググってみた。

熊野古道とは熊野三山へと通じる参拝道の総称で熊野参詣道とも呼ばれる。熊野三山とは山のことではなく、「熊野本宮大社」「熊野速玉大社」「熊野那智大社」の3つの神社の総称。「伊勢神宮」参拝の道ではありません?

熊野三山は全国約3千社ある熊野神社の総本山であり、熊野信仰の中心地として知られています。熊野三山は修験道の修行の地とされ、古くから極楽往生を望む僧侶にとって熊野は霊場として理解されていました。熊野古道は全長約1,000㎞あり、そのうち200㎞ほどが世界遺産に登録されています。話を戻します。

馬越峠から天狗倉山山頂までは、ほどほどな登りで、チョイっと息が切れましたが4本脚(ストック)で、いつもよりはましに登りきることができました。持つべき友よストック。山頂直下には巨石があり、のちほど全員が梯子をかいして登り切り「ワンダフル」な景色を堪能しました。

ここで、しばしの昼食休憩をして皆様思い思いの休憩をしました。石の上に乗り、眼下の尾鷲市とその先に続く「キラキラ」と輝く海を見て自然の素晴らしさも堪能しました。時間も過ぎ(1時間)便石山グループと待ち合わせるべく下山する。待ち合わせ場所の馬越峠に付きましたが、諸事情により先に尾鷲神社に向け歩を進める。

道は石畳がずーっと続き、階段の下りとの相乗効果により膝が「苦しい」と音をあげた次第です。頑張って下り馬越公園に着いた時は安堵感でいっぱいでした。さらに、尾鷲神社まで歩きます。「テクテク」歩きました。20分程で最終到着地の尾鷲神社に到着しました。お疲れ様でした。腰・膝よく頑張った。次もよろしく。

 私は熊野古道へは3回目ですが、まだ入り口から少し入っただけです。完歩するにはどれだけかかるかわかりません。でも少し頑張ってみようかなと思った今回の山行(山歩)でした。次回も頑張るぞー!!  (T

 

 2023年11月14日

    山星山 (山ご飯)  5

二年ぶりに山ご飯をしに、山星山頂へ行って来ました。当初は13日の予定だったが、当日朝の雨や強風のため一日ずらして14日に行った。 

 卵+ベーコンの入ったホットサンド、鰯の炊き込みご飯、カルボナーラ、手羽先入りカレースパケッティー、栗ご飯+もやしと豚バラのワイン蒸しなど、各自がそれぞれの料理を作り、おいしくいただきました。とくに栗ご飯とホットサンドのひと切れが美味しかった。最後にコーヒーを飲みながら、お手製のクレープやチョコカステラのデザートを食べ90分をかけたランチを終えました。無風で暖かい晴天の青空のもと、楽しいひと時を過ごしました。   ()

 

 2023年11月12日

    武奈ヶ岳   5

 朝、400出発。落ち葉でいっぱいの武奈ヶ岳イン谷駐車場に到着。20243月に行われる六甲全縦走大会に向けてのトレーニング山行です。武奈ヶ岳は、滋賀県大津市にある標高1214mの琵琶湖の西方に位置する比良山地の最高峰です。ワサビ峠から武奈ヶ岳までの爽快な美しい稜線を歩くのが目的でもあり、多彩なコースから選択しました。

 

 イン谷駐車場から金糞峠、ワサビ峠とアップダウンを繰り返し、樹林帯では、紫の小さな実の紫式部やマムシ草の赤いブツブツの実も見ることができました。峠にくると冷たい風が吹き、寒かったです。防寒着は必須です。衣類調節を頻繁に行いながら、稜線に出ると山頂のあたりがよく見えました。山頂手前にあるケルンも目印です。武奈ヶ岳山頂には、大きな山頂標識が立っており、お地蔵様が祀られています。

 山頂からは、琵琶湖の景色が素晴らしく、風よけになるところで休憩し昼ご飯を食べました。武奈ヶ岳のコースは、分岐も多く道迷いもしやすいコースです。地図を確認し、メンバーが順番に先頭を歩き、ルート確認しながら歩きました。

 ガレ場、ザレ場もあり、落葉の下の石や窪みもあり、歩行には注意する必要があります。八雲ヶ原へ続く道にリンドウの花が咲いていました。八雲ヶ原のテント場では、お昼ご飯を食べたり、休憩してみえるかたが沢山いらっしゃいました。池には、モリアオガエルやアカハライモリが生息していました。北平良峠の平たい広場からは、曇り空ではありましたが、琵琶湖を一望することができ、気持ちよかったです。

  まだまだ、いろいろなコースもあり、何度も行ってみたい山域です。六甲チームのチーム力が見られたよい山行となりました。   (中)

 

 2023年11月5日

    鈴鹿  鎌ヶ岳  20

天気が心配されたが、春日井600出発の貸し切りバスが鈴鹿に近づくにつれ夜明けの空に青色が見えてきてうれしくなる。7:10湯の山温泉街の駐車場に降り立ち、三岳寺脇の道から登山道に入った。

 しばらくは急登を木の根をつかみながら登っていく。つま先上がりが続くので足首が疲れた。 

 その後湯の峰から白ハゲ辺りまで、ざらざらした真っ白な花崗岩の細かい砂利を敷き詰めたようなザレ場が続いて足元は気が抜けない。しかし、その白い道と黄葉・紅葉と青空のコントラストが美しく、その中を歩いていく仲間の列が絵になるなあと見入ってしまった。馬の背ルートならではの見どころだと思う。 また対面の御在所岳の紅葉も今が最高のようだ。

 雲母峰分岐を過ぎると鎌尾根の向こうにピラミッドのような鎌主峰がそそり立っている。これどうやって登るのと一瞬戸惑うが、右横に巻道があって一安心。岩場を登りきると山頂。鈴鹿の山々を見渡す雄大な眺望と思いきや雲が絶えず動いてきて景色はそこから垣間見るという感じだった。

 下山は、短めの行程で武平峠に下りるメンバー4名と長石尾根ルートを下りるメンバーに分かれて出発する。長石尾根も岩場やザレ場が多く、ロープのついた箇所も何か所かあるが「こういうのが楽しい」と言う会員も何人かいて頼もしい。 

 今日は武平峠から鎌ヶ岳山頂を往復した会員2名もいた。いろんなルートを選べるのは貸し切りバス利用の利点だと思った。今秋は暑くて雨の少ない天候のせいで赤色の紅葉が枯れたようになっているものも多く、今一つだなあと思ったけれど、たくさんの仲間と秋景色の中、歩きごたえのある山行ができてとても充実した一日だった。  (杉)

 

 2023年10月29日

     熊野古道 ツヅラト峠  12

朝晩。急に寒くなりましたが日中の秋日和が続く中、世界遺産の「巡礼の道」熊野古道を歩いた。熊野古道のいくつものコース・ルートの中から今日は、伊勢路(伊勢国・伊勢神宮から熊野三山へ通じる参詣道)ルートの公共交通で行けるツヅラト峠。

名古屋駅を出発し登山口に近い梅ケ谷駅に到着したのは11時。降りた乗客は、私たち12名と男性2人。その男性たちは自転車の旅。どこに行くのだろうと気になりながら歩く準備をした。

八桂公園を横目で過ぎ、アスファルトの道を進む。風の通り道かちょっと寒い。駅から50分ほどで熊野古道 ツヅラト峠の始まりです。

ツヅラトとは「九十九折」を指す、くねくねとしたことを言う。生活道としても使われた道。それにしては少々細い道です。その後別の山道が使われていたようですが、地元の方に親しまれた山道は整備されていて山道はよくわかり、石畳や古人が積み上げた石垣(野面乱層積)も保存されていました。私は、世界遺産になるずっと前に来ましたが、その時からずっと「ツヅラ(・・・)峠」と思っていました。

ツヅラト峠山頂、伊勢から熊野三山を目指す巡礼者が初めて熊野の海を見て感動した(多分)場所で、私達も巡礼者になった気分でのんびりと昼食タイム。お昼時間たっぷりといいですね。この峠から1分の展望台に行くとキラキラと光る熊野の海が広がっていた。山の神に見送られ麓集落に到着。この地の方がこちらから登るのは大変ですよと話して下った、ジグザク道も下りにしたので大変だと感じなかったはずです。

 帰りの紀伊長島駅までアスファルト道を歩く。電車の時間に余裕があったので数名は、30分離れた道の駅に立ち寄り地元のおいしい牛乳のソフトクリームを堪能。乗換駅では、昇ったばかりの素晴らしい満月を見、長い待ち時間も話しに花が咲き楽しい時間でした。熊野古道の数あるルート・コースのほんの少しを歩いても大満足。こんなたのしい山行の一日でした。    (副)

 

 2023年10月28日

     簗谷山    1名+1名        

紅葉の暖歩に南飛騨の簗谷山に行ってきました。登山開始早々、彩り豊かな空間、登りはブナの木コース! まずは三ケ所の渡渉を慎重にクリアし、秋の暖歩を楽しみました。登山口から2時間で山頂に到着。山頂からの眺望も素晴らしい。

 下山は南尾根コースで紅葉の真っ最中! 錦秋に染まる絶景でした。  ()

 

 2023年10月15日

   弥勒山清掃山行    14名+6名        

今年も弥勒山の清掃山行を行いました。雨は朝までに止み、晴れる見込みという予報を信じ、小雨の降る中8:20三角駐車場から出発。2グループに分かれての山行予定でしたが、雨天を考慮しゲストさん6名を含め全員ゆるやかな林道経由してのコースとなる。

ゴミを捜しながらゆっくり歩く。なかなか雨は上がらない。でも、みんな雨にも負けず?楽しくおしゃべりしながら弥勒山山頂へ9:30到着。やっと雨が上がり少し晴れてきた名古屋方面を眺めて休憩、写真撮影し下山開始。私は残念ながらゴミと巡り会うことなく10:50下山。登山道にはほとんどゴミは無く山に来られる皆様のマナーの良さを感じた。

参加された春日井峠の会の方と併せてゴミの量は18.5kg。思ったより多い!どこにゴミはあったのだろう。私は貢献できながったがいつも訪れる山やその周辺のゴミを少しでも減らすことができとても有意義でした。 

山行の後、一部の会員は再び山に向かいロープワークの実践練習を行った。大変勉強になり有意義な1日となりました。  (成)

 

 2023年10月14日

   下呂 湯ヶ峰  名 + 1

 暑かった夏から紅葉の秋へ。今年も熱中症予防策で6月下旬から9月下旬は沢登りONLYでした。体力回復のための第1段、下呂湯ケ峰に行ってきました。久しぶりのハイク、慎重に歩きました。山頂からの青空、下呂の街並みは素晴らしく楽しいトレーニングができました。  ()

 

 2023年10月11日~14日

   東北山行 5

【10月12日 乳頭山(烏帽子岳) 1478m】

乳頭山は三百名山の一つで、全員が初めて登る山だ。登山道は幾つかあるが、一本松温泉跡を経由しで山頂を踏み、下山は田代平山荘を通る周回コースだった。天気は良かったものの、登山道は所々ぬかるんでいて、少々苦しめられた。

黒湯温泉の駐車場からスタートするが登山道の入り口がわからず、行きつ戻りつして30分ほど時間をロスした。登山道は笹が生い茂っていたが、両サイドの笹が刈られていて有難かった。徒渉地点を2回わたり、緩やかな斜面を1時間ほど登ると、一本松温泉跡(露天風呂)着いた。湯の温度も40度ぐらいで下山時なら入りたいところだ。

ここを過ぎても笹のため視界は良くない。樹林の急登が続き、ぬかるみもあって滑りやすい。それでも スタートから3時間ほど進むと展望が開け、やっと眺めの良い場所に出た。目の前に頂上が見え、後ろを振り返ると、明日登る秋田駒ヶ岳と、その右に田沢湖が見えた。稜線を進むと、下山時に通る田代平山荘も見えた。

 乳頭山頂上には昼頃に着いたが風があるため分岐まで下り、そこでランチ。目の前には、田代平湿原の草紅葉広がっている。昼食後、田代平へ向かう。登山道の笹はここからは刈ってないため、足元が見えず慎重に歩く。田代平山荘には13時過ぎに到着。小屋前の池塘、振り返ると乳頭山がよく見える。小屋からは笹が刈ってあったものの木道、段差、ぬかるみが交互に続き、滑りやすく何度も転ぶ。下山に思ったより時間がかかり、下山後に乳頭温泉に入り、汗を流す予定だったが果たせなかったのが残念だった。    (横)


【10月13日 秋田駒ヶ岳(男女岳) 1637m】

秋田駒ヶ岳は花と紅葉で人気のある日本二百名山の山である。昨日は乳頭山登山。下山後、宿泊ホテルの温泉に入るが筋肉痛が残る。山行日当日も体力が回復しないまま出発。

今日の天気は昨日の天気予報によると、下界は晴だが、登山指数は最悪のC になっていた。風が強いのか、雨が降るのか、ガスで視界が悪いのか不明で心配だ。宿泊した亀の井ホテル田沢湖は乳頭山、秋田駒ヶ岳とも登山口までは車で30分前後と便利な場所にある。秋田駒ヶ岳八合目駐車場に到着したら、あたり一面のガス。それでもかなりの車が駐車していた。人気の山であることがうかがえる。

車外に出て身支度。「寒い、風が強い」。すぐに薄手のダウンジャケットも着て、さらに雨具を着る。先日の那須岳山系の朝日岳では低体温症のため遭難死者が出ていたので、しっかり防寒対策をした。手袋も用意していたが、そこまでは不要と思い、ホテルに置いてきてしまった。軍手は雨に濡れたらかえって手が冷たくなるが、幸い現時点では雨が降っていなかったので軍手をはめることにした。

当初の予定では八合目の避難小屋から片倉岳へ登り、阿弥陀池から男女岳を往復し、ムーミンの谷を反時計方向に周回し、横岳~焼森分岐から八合目避難小屋に戻るコースだったが、この天気なので、リーダーは八合目避難小屋~片倉岳~阿弥陀池~男女岳への往復コースに変更した。

八合目の登山口から森林限界を超えているため見晴らしの良いはずの良く整備された登山道を登って行く。しかし、ガスガスで視界がない。したがって紅葉もあまり見られない。片倉岳に到着する。ベンチがいくつか並んでいた。天気の良い日にはここから紅葉の絶景、田沢湖、男女岳が見えるに違いないが、今日は残念ながらガスが見えるだけ。ちなみに帰宅後、私たちが登った日の翌日の14日(土)に登った人のYAMAPの登山記録を見ると、紅葉の大絶景の写真があった。

秋田駒ヶ岳は活火山である。女岳で1970年に噴火した記録をネットで見つけた。その後も火山活動が続いている。こうした火山活動により秋田駒ヶ岳は最高峰の男女岳(おなめだけ1637m)、男岳(おだけ1623m)、女岳(めだけ1513m)、子岳(こだけ1409m)等の山々が作られ、阿弥陀池、ムーミンの谷等が作られたようである。天気が良ければこれらの山々と紅葉の絶景を楽しめるのだが、今日はあいにくの天気。

片倉岳をさらに先に進むと、阿弥陀池に出た。多分、右手側には開放感一杯の阿弥陀池と男岳の景色が広がり、左手側には男女岳の頂上が見えるのだろうと想像する。木道を歩き続けると池の東端に近づいてきた。小屋がすぐそばにあるのだが、ガスで何も見えない。小屋の修理作業中のようで、木を切るような電動丸鋸のような音が聞こえる。東西に広がる阿弥陀池の端で左に曲がるといよいよ男女岳への急登が始まる。はじめは砂地、その後、石を敷きつめた道、さらに登ると延々と続く歩き難い木段。息を切らしてようやく頂上に立つ。天気が良ければ男岳や女岳、ムーミンの谷、田沢湖、昨日登った乳頭山、岩手山等々の山が見えるようだ。今は、白いガスしか見えない。風が強いので長くはいられない。同行者全員で記念写真を撮ってすぐに来た道を戻ることにした。昼食を阿弥陀池の避難小屋で食べようとしたが、下山後、八合目避難小屋で食べようということになり、阿弥陀池の木道をしばらく歩く。この木道は滑り止めの細工がなされていないのでスリップしないように注意が必要だ。天気が良ければ、さぞ綺麗な紅葉を眺められるかもしれないと思いつつ、無言で歩き続ける。

登山道は湿っているものの、昨日の乳頭山と違い、あまりスリップしないので助かる。やがて登山口の八合目避難小屋に帰ってきたところで登山完了。登山口には靴を洗うことができる洗い場があった。簡単に洗った後、避難小屋の中で昼食を食べる。

私の歩くペースに合わせていただいた登山仲間の皆さんと留守宅の方に感謝。景色は見えなかったけれど、全員ケガなく無事に下山できたことに感謝。  (冒頭の写真は、好天の前日のものです)

記:下界に下りてきたら晴れている。どうも八合目より上だけガスがかかっていたようだ。翌日の田沢湖観光は快晴だった。その田沢湖から乳頭山と秋田駒ヶ岳の姿をしっかりと頭に焼き付けた。 ()

 

 2023年10月8日

   北八ヶ岳 にゅう  16

北八ヶ岳にゅうに行きました。にゅう???不思議な名前。由来は諸説ありとのことでよくわからない。にゅう、にう、ニュー、乳と表記もいろいろあるらしい。。。
 天候は曇り。雨と寒さを心配しつつ早朝5:30マイクロバスで春日井を出発。9:10白駒池入口到着。既に駐車場は満車状態も我々は無事バススペースに駐車でき一安心。
 9:25白駒池入り口を出発し、青苔荘前を通ると白駒池と紅葉が目の前に。まだ少し早いかな?と思いながら、整備された木道を歩いていくと左右に苔の森が広がりとても神秘的。でも登りは余裕がなく、ゆっくり周りを見ることができず必死で歩く。11:25山頂到着。曇ってはいたが雄大な眺望を楽しみながら、お昼を食べる。思ったほど寒くなく快適。

1200下山開始。石や木の根に気を付け、ぬかるみを避けながら慎重に下る。帰路は右手に白駒池。池に映る紅葉がとてもきれい!白駒荘前で更に紅葉を楽しみ、往路ではゆっくり見ることができなかった苔の森の中で癒やされ、無事下山。バスに乗り暫くすると雨が降り始めた。早めに行程を進めていただき大正解!
 雨に濡れることなく山行を終えることができ、また美しい紅葉や苔の森を堪能し楽しい1日でした。   (成)

 

 2023年10月4日

   神島 灯明山  11名+3名

スルジェ山の会に、三重県神島出身の会員Iさんがいる。以前から一度神島の山を歩かせてあげたいと言ってくれていた。私たちも行ってみたいと思っていたのがやっと念願が叶った。

神島と言えば三島由紀夫の「潮騒」のモデルとなったことで有名な島である。私は山行を目いっぱい楽しむために「潮騒」を再読した。 

鳥羽から連絡船に乗り神島港に着き、必要のない荷物を宿に預けて12:05出発。宿のおかみさんの案内で、当時島で唯一、時間を知ることができた「時計台」を見てから、三島由紀夫が「潮騒」を執筆した民家へ行く。狭い質素な部屋だったが、窓から見える神島港の賑わいを朝に晩に眺めて物語のインスピレーションを得たのだろうと思うと特別な感慨が湧いてくる。

次に鳥居をくぐって苔むした石段を216段登ると海の神様を祀った八代神社。今でも元旦には航海の安全を祈るゲーター祭りが行われているそうだ。 

 まだまだ石段やコンクリート敷きの道を登っていく。ここは「潮騒」の主人公新治が灯台長に届ける魚を提げて幾度も通う道。神島灯台に着く。高台にあるため背は低いがきれいな白い灯台である。現在は使われていないとのこと。少し登ると灯明山山頂171m、神島の最高点だが、木が茂っていて展望はなく、山標だけが立っている。道に戻って観的哨跡へ行く。ここは物語のクライマックスの舞台となった場所である。戦時中、伊良湖から打った試射弾の着弾点を確認するために作られた施設だ。説明版には昭和4年築と書かれてあるがコンクリート作りのためかほとんど傷みがなく、三嶋由紀夫の描写した通りの建物がしっかり残っている。「ああ、ここでたき火をしたのか」とわかる正方形の火床が切ってあってまたまた感激する。

南に下りていくと目の前が開けて弁天岬が海に突き出ている。荒い波が波消しブロックにあたっている。まだ、下りると、右手には神島小中学校の校舎と広々としたグランド、左手にはカルスト地形の白い崖。下には砂浜がある。Iさんから、蹴ったサッカーボールが海に入ってしまったり、先生に「磯遊びしよっ」とせがんだりしたエピソードを聞く。学校のグランドを横切り海岸沿いを歩いて、また山側に少し登ると港の集落の上に出た。漁師家の密集する間の狭い石段を下りていくと14:10宿に着いた。

今回は、山行というより散策と言った方がよい行程ではあったが、物語の舞台になった神島は見どころいっぱいだった。Iさんと行きかう人、親戚の方と交わす土地の言葉や親切も温かく、Iさんの心配りで土地の食事なども堪能でき、本当に満足できる山行であった。(杉)